2015年 外国人へのおもてなしが変わる

2015年 外国人へのおもてなしが変わる

シンククリエーション株式会社 代表取締役 鍬田 和彦 氏

 鶴来町生まれの40歳です。最初に就職した会社は、印刷関連会社でした。デザイナー募集ということでしたが、デザイン室がありませんでした。社長から「君がデザイン室を作ってくれ」と言われ、試行錯誤しながらやりました。3年後、あばれ祭りのデザインコンペをとり、そこから5年連続デザインコンペをとらせていただき、独立しました。
 当時は、会社にホームページを作るという仕事が多くありましたが、ホームページは何度も作るというものではないため、仕事が減少していきました。そのころ、ホームページの英語版作成を依頼されることが多くなり、英語を学ぶことにしました。英語を学ぶにあたり、カランメソッドという1000本ノックのような勉強法に出会い、話せるようになりました。英語を使って翻訳の仕事をするようになりましたが、翻訳の仕事では会話が必要なく、話せなくなると思ったので、英語を話す状況を作ろうと英会話教室を立ち上げました。
 日本政策投資銀行では新幹線開業に伴う石川県に対する直接的な経済効果を年間約81億円と見込んでいます。また雇用効果を加えると年間124億円の経済効果が見込まれると言われています。新幹線の経済効果は、他人任せではなく自分たちで人を呼ぶ仕掛けをしていく必要があると考えています。
 今年はユネスコの世界会議等、世界会議が金沢で企画されていますので、外国人がたくさん金沢に来られると思います。
 さらに日本政府観光局はオリンピックまでに2000万人の観光客を呼び込もうと言っています。
 そうすると外国人を雇用しなくてはいけないという時代が来ると思います。
 先日も飲食店の方がベトナム人を雇用したということを話されていました。日本語・英語が話せる方を雇用するということでしたので、ベトナムで日本語学校を作るということも地元のためになると思います。
 外国人に人気の日本の観光スポットとして兼六園は、2013年が18位、2014年が15位とランクアップしました。今年はさらにランクアップしていると思われます。外国人を兼六園に連れて行くだけではなく兼六園の園内での説明を英語でできるといいと思いませんか。
 英語を学ぶために助成金を活用することもできます。東京では英語版のホームページを作成するために助成金が出ます。東京に支店等がある方にはご紹介いただければと思います。
 外国人に突然、道を聞かれた場合のケーススタディを配布しました。ご家族の方にでもご紹介いただき、実際に使っていただけたらと思います。