100歳まで元気 ぽっくり逝ける眠り方

100歳まで元気 ぽっくり逝ける眠り方

(株)PMC 代表取締役 大谷 憲 氏(金沢香林坊RC会員)

 最近は「薬ヅケ」の高齢者が多くなっており、私は「クスリを売らない薬剤師」として活動しています。54,397人、これは現時点の100歳以上の方の人数です。その内の87.5%は女性です。50年前ですと、100歳以上の方は153人でした。如何に長寿の方が増えたことでしょう。35年後は61万人と予想されていますが、皆さんが元気でいるとは限りません。寝たきりの方も含めての予想です。
 石川県には100歳以上の方が654人いらっしゃって、全国19位です。また、高齢者認知症の方が全国に462万人といわれています。この数値はあくまで認知症と認められた方であって、この他にも400万人いるといわれています。「ぽっくり寺」をご存知ですか。全国に50箇所あります。シニア世代の方は「ぽっくり逝く」ことを理想としています。参詣者が途切れません。
 徘徊しての行方不明者が1万人いるそうで、そんな「長寿」は誰も望んでいないのです。
「100歳まで元気でぽっくり」とはどういうことかというと、昨日まで元気で、朝起きたら亡くなっているということです。100歳以上で97%が病気持ちです。6割は高血圧、2番目以降は骨折、白内障、心臓病と続きます。10人に1人はガンですが、ガンでも100歳まで生きられます。ただし、糖尿病は6%で存命率は低いようです。糖尿病にならないためには、7時間睡眠をとることが大事です。寝すぎも寝不足も身体には良くありません。寝不足のかたに、肥満の方が多いようです。ちなみに豚の体脂肪は20%です。
 寝たきりにならないためにはどうしたらよいのか。病気にならないことです。今の世の中は悪いものだらけです。だから、予防が大切です。ガン、脳梗塞、心筋梗塞で65%が亡くなります。予防によいのは「体温を上げること」です。体温が低いとガンになりやすいようです。ウォーキング、半身浴、日光浴、笑うことが効果大ですが、予防の一番は「あたため睡眠」です。遠赤外線で暖めるのが最適です。
 寝ることは誰にでもできます。生まれてこのかた寝るのを忘れた人や寝るのが面倒くさい人はいないはずです。この「いちばんシンプルで、いちばんやさしい健康法」を毎日実践してみてください。