障がいさえも『強み』として活かす経営-障がいがあっても稼ぐ-

障がいさえも『強み』として活かす経営-障がいがあっても稼ぐ-

金沢QOL支援センター株式会社 代表取締役 岩下 琢也

 母が看護師をしておりましたことと、先天性疾患があったことから、医療が身近にありました。そこで,高校3年生のときに作業療法士になることを決意しました。
 作業療法士とは、障がいがある方に作業を通じた治療・訓練を支援する職種です。多いのはリハビリテーション施設での日常生活自立支援です。また,精神科病院でのメンタルケア、自立支援もしています。
作業療法士になって最初に勤務したのは精神科病院でした。そこで、患者様に感謝されたことをきっかけに、障がい者に障がいがあることが問題なのではなく,障がい者が活躍できない社会が問題なのではないかと考えるようになりました。そして、障がい者も高齢者も自立して生活できる社会を作りたいと思うようになり、創業を目指して働き、平成23年8月に会社を設立しました。
弊社は、リハビリ型訪問看護ステーションをメインにリハビリ型デイサービスなどのほか、障がい者の就労支援も行っています。
障がいは個性であり、個性は強みであると考えています。人間性の優れた方を採用し、「個性」や「強み」をしっかりと発見し引き抜いて適切な人事教育やマネジメントをすることが経営者の責任であると思っております。
私の今後の夢は、医療介護サービスをアジア圏に輸出することです。日本の超高齢化社会も医療介護サービスの発展という強みであると前向きにとらえています。