野菜・果物 知って選んで楽しく健康に!

野菜・果物 知って選んで楽しく健康に!

野菜ソムリエ 本田 智世 氏

 野菜ソムリエは、野菜・果物の魅力を伝えるために、様々な知識を身につけています。私たち野菜ソムリエコミュニティ石川は、自治体と協力して様々な地物野菜や果物のPR活動を頑張っており、平成27年4月には、全国で最も活躍した野菜ソムリエを選ぶ野菜ソムリエアワードで金賞を受賞することができました。
 さて、本日は、野菜と果物の必要性や野菜の選び方などをお話ししたいと思います。
 日本は戦後の食生活の急激な変化により、食料自給率が先進国中最低で40%であり、野菜の摂取率も低下しました。食料自給率を上げることは一朝一夕にできることではありませんが、我々皆が意識して地物や国産の野菜をきちんと選んで買うようになれば、やがて国内の農業が活発になり、価格も低下し食料自給率も上昇するはずです。日本の農業や子供の未来を守るために、できることから始めたいですね。
 成人の一日あたりの野菜の目標摂取量は350グラムで、石川県でも、野菜プロジェクト「MYP350」を平成25年に立ち上げました。実際の野菜の摂取量はどの世代でも足りておらず、特に20代の人が足りていません。
 果物もおすすめです。果物の一日の摂取量の目標は、種や皮の部分を除いた可食部200グラムです。活力ある一日を送るために朝食でブドウ糖を多く含んだ果物をとると、やる気や集中力がアップして仕事がはかどります。
 旬の野菜は栄養価が高く、不思議とその時期に必要な栄養素が含まれています。今はハウス栽培などで一年中手に入りますが、やはり旬のものは美味しく、値段も手頃ですので、是非取り入れるといいですね。
 さて、今年の3月14日に北陸新幹線が開通し、加賀野菜にも注目が集まっています。
 加賀野菜は加賀レンコン、さつまいも、源助だいこんなど15種類があります。
 加賀レンコンの出荷は10月から5月中旬ころまでです。加賀レンコンは、デンプン質が多く、節と節の間が短く、色が白く、おろすと粘りが強いのが特徴です。粘りがあるので小麦粉を使わずにお好み焼きにすることもできます。
 これからの季節、おでんに最適なのが源助だいこんです。今年は10月20日に初出荷の予定で、2月下旬ころまで出荷されます。栽培がとても難しいのですが、水分が多く、やわらかく緻密な肉質で煮崩れしないため、味が染みやすく煮物に最適です。
 適度な運動、野菜、果物を取り入れた楽しい食事、しっかり禁煙し、家族の皆様で是非健康的な毎日を送ってください。