認知症予防 アロマから、食事から

認知症予防 アロマから、食事から

㈱アルティスタ 代表取締役社長 小林みずほ 氏
(金沢みなとRC会員)

 認知症は急上昇しています。現在、65歳以上の方の10人に1人、85歳以上の方の3人に1人は認知症であるといわれています。
 予防のためのアドバイスとして血糖、血圧のコントロール、肥満の予防、適切な運動、安眠、ストレスの回避、アロマテラピーによる対策などが考えられます。認知症は若ければ18歳から発症、65歳以下は若年性アルツハイマーといい、若いから大丈夫とはいえません。脳に必要な栄養を十分にとっていただくことです。
 ここで若々しさを保つポイントのクイズを出してみましょう。おにぎりとローストビーフサンドだったら、どちらを選びますか。手を上げてください。半々ですね。正解はローストビーフサンドです。おにぎりだけだと、タンパク質がとれません。
 おにぎりと、から揚げではから揚げです。糖質ではなく、タンパク質、たとえ油で揚げてあってもお肉のほうを召し上がってほしい。おそばと、うどんではおそばです。ただの炭水化物よりもビタミン、ミネラルが入っていますので、体にはよくなります。たこ焼きと焼き鳥は焼き鳥。おせんべいとミックスナッツではナッツです。おすしと焼肉は焼肉。そのままタンパク質がとれるので若々しくなれるといわれています。
 タンパク質の肉類、魚、卵、豆腐など植物性のタンパク質、乳製品もあります。野菜など食物繊維をとってから肉、魚、豆類のタンパク質、最後にご飯とデデザートという会席料理やイタリアン、フレンチのコース料理の順番がとてもいい食事になります。
 栄養素的にいいますと、ビタミンBは生命活動で絶対に欠かせないものですし、ビタミンCは抗酸化作用があり、ビタミンEも老化を防ぎ若々しさを保ってくれます。
 専門分野のアロマテラピーですが、アロマの香りも認知症に関与するといわれております。植物療法はクレオパトラの時代から言われていましたが、鼻から入って自律神経のバランスがよくなります。人間は1日の脳の目覚めがあって、また眠くなるリズムがありますが、これが乱れると認知症になってくるといわれます。
 普通、正しく生活している人は日中の12時くらいにアドレナリンがどーと出て、さあやるぞとなり、夜の8時が中間、朝の4時は1番、休まっている状態です。例えば仕事をリタイヤされた方だと、遅くまで起きている、何となく寝たり、起きたりしている状態だと脳は疲れてしまいます。
 先ほど送らせいていただいたリフレッシュする香りはローズマリーとレモンです。何となく目が覚め、気分をスッキリさせます。ローズマリーの香りは脳の海馬という記憶力にかかわるところに届けられます。
 このあと寝るほうのリラックスする香りをお送りします。ラベンダーやオレンジで、鎮静・睡眠、気分を落ち着かせます。
 北野たけしの「家庭の医学」で報道され、鳥取大学医学部の浦上克哉教授によって認知症が改善されたとの研究発表もあります。香りはたくさん種類があり、ご自身にあった香りの選択をお勧めします。