私とアフリカ

私とアフリカ

金沢大学 博士課程3年目 尹 曼 琳氏(世話クラブ金沢北RC)

 出身は中国の大連で、日本に来て6年になります。中国とアフリカ経済について研究しております。
 アフリカには3回渡航、1回目はガーナとナイジェリア、2回目はガーナと隣国のトーゴ、ベナン、3回目はガーナでした。エボラで西アフリカが注目されていますが、隣国のリベリアから発症、ガーナではそういう事例が出ていないと友達から聞いています。
 ガーナでいっぱい写真を撮ってきましたので、それをお見せします。ガーナでは現地の人がどのような生活をしているのか体験するためにホームステイしました。食べ物や日用品を仕入れて売る商売の家でした。私を感動させたのは向かいの家のこどもたちです。裕福でなくても本当に楽しく家の前で遊んでいる姿でした。クツをはかない裸足の子もいます。
 ガーナの国民はサッカーが大好きです。ことしは8強に入れなくて残念でしたが、楽しく明るく生活する、それがアフリカのもう一つの精神かなとも思います。伝統的な布を使って作られたドレスを着た女性、ものを頭の上に乗せるのは普通です。アフリカの女性は男性より強いです。小さな店のような建物は電気料金を支払う場所でした。  ガーナで一番有名な市場で人々は中国製の安い服やジーンズ、クツを仕入れ、現地の人に売っています。
 アフリカに渡航して強く印象に残ったのは韓国のCMや宣伝です。日本と中国に先がけて、かなり前からアフリカに進出しています。とくにサムスンのブランド力が強い。  一方で日本の車が大好きです。日本の中古車や部品の輸出など、アフリカでのビジネスチャンスがかなり残されていると思います。金沢の中古車部品輸出、販売会社がガーナとナイジェリアに進出しており、現地の合弁会社も訪問してきました。
 こどもたちの学習意欲は大変強く、2回目にガーナに行ったときにノート、鉛筆、消しゴムなどの文房具を贈りました。金額は豪華な料理ほどの値段ではありませんが、大切に使われていると思います。
 今後、中国と日本の間の親善・交流を促進、ロータリーで学んだ国際親善・交流の精神を自分なりの行動で実現したいと思います。自分自身が成長し、多くの人を助けたい。それが日本でお世話になった人たちへの恩返しだと考えています。