日本に来て学んだこと

日本に来て学んだこと

米山奨学生 ファティン・アミラ・ビンティ・モハメド・ユソツフ さん
(マレーシア出身)

 私は砺波ロータリークラブの世話になっておりますファティンです。
 マレーシアはシンガポールの上の方でタイの下にあります。タイと比べるとあまり人気がありません。日本から飛行機で7時間位かかります。マレーシアはマレー系、インド系、中華系の多民族国家です。過去にはイギリスの植民地であり、工場や農業の労働力のために中国やインドから連れてこられました。その後、独立したためマレー系はイスラム語、中華系は中国語、インド系はヒンズー語で言葉はごちゃ混ぜになりますが公用語はマレー語、第二公用語は英語になります。マレーシアの看板はとっても長く、マレー語があって中国語がタミール語があって英語の4つの言語があります。だからテレビのコマーシャルもとても長いです。
 マレーシアの魅力は海と浜辺です。自然はキナバル山と言う高い山があります。4,095mです。キャメロンハイランドはお茶の葉を作っていて、味はフルーツの味がします。
 相違点はマレーシアの家庭では子供は平均5人が普通です。人口は日本の3分の1で国の政策で子供を多く生むことを推奨しています。
 マレーシアの挨拶は日本のようにお辞儀ではなく握手ですが異性とはしません。挨拶は公用の場ではしますが日常では挨拶ではなく世間話をします。日本の挨拶はそれで終わりの場合が多いので最初はとても寂しい感じがしました。私は3年前まではこの事を挨拶だけの関係と名付けました。今ではこれも普通だなと分かるようになりました。
 共通点は家では靴を脱ぎ裸足です。主食はお米ですが日本の米は甘くて粘りがありとても美味しいです。マレーシアの米はパラパラして味がないのでおかずに付けて食べます。でも、私は日本のコメの方が好きです。
 私の名前はとっても長くファティン・アミラは名前ですがビンティと言うのはアラビア語で娘と言う意味です。モハメド・ユソツフは父の名前です。
クアラルンプールにあるツインタワーと言うビルは高さは451mでツインタワーとしては世界一です。ツインタワーのひとつは日本の建築でもうひとつは韓国の建築です。ピンクモスクはマレーシアの首相が住んでいます。ヤカモサはポルトガルがマレーシアのマラッカ州に1511年に戦争で進入した時に建てた歴史遺産です。ケアタワーは最上階が回転しとてもきれいです。
 マレーシアには沢山のダムがあり電気をたくさん作っています。夜景のイルミネーションはとてもきれいですが電気の無駄遣いと言われています。
 料理は辛くてカロリーが高いです。国に帰るとたくさん食べるので太ります。そして日本に来てまた痩せます。マレーシアは果物が豊富で唯一日本にはない多くの種類の果物があり1年中収穫できます。
食事は手で食べます。しかし私は日本では気になるので箸で食べます。
 気候は日本では春夏秋冬の四季がありますがマレーシアでの色は晴れ曇り雨スモーク(霧)です。
 日本にきて学んだ事は困っている時は他の人を優先するということです。2014年の1月、大雪で富山から山梨へ向かう途中、三日間動けなくなりました。空腹で仕方なくコンビニへと行きました。食料も少なく私は残りの食料をたくさん買いました。そこへ日本の親子が買いに行きました。娘があれも欲しいこれも欲しいと言う中で母親は他の人たちの食べ物がなくなるので我慢しなさいと言っていました。それを聞いて私は自分のことだけを考えていたことに恥ずかしく思いました。その日本人の親子は子供もお腹が空いているのに他の人のために譲ると言う精神が私には感動しました。日本は災害が多いので小さい時から苦しい思いをしたので人を思いやる優しい心ができたのだと思います。