日公衆無線LANの整備促進

日公衆無線LANの整備促進

金沢市情報政策課ICT推進室 主任主事 坂本 康治 氏

 金沢市の公衆無線LANへの取り組みについてお話をさせていただきます。その前に公衆無線LANとは何かについて説明します。公衆無線LANとは、だれでも、無料でインターネットに接続できるサービスです。専用の設備(アクセスポイント AP)がある場所で使えます。スマートフォンやタブレット端末など、無線通信ができる機器が必要です。それでは何のために公衆無線LANが金沢市に必要なのか。民間のお店ではお客さんを呼び込むために、行政では住民や観光客の利便性向上のために必要だと思います。ビジネスマンや学生、観光客が金沢市内中心部にインターネットができる環境を整備し、市内の活性化につなげるためにも公衆無線LANが必要だと思います。その中でも近年外国人観光客が多数金沢市に訪れていますが、特に外国人観光客の利便性向上を目的としています。2013年に国が行った、外国人観光客が日本に来て困ったことを尋ねたアンケートの1位が公衆無線LANを使えないことでした。外国人観光客は言葉が通じないことよりも公衆無線LANがないことのほうが不便であると思っているようです。
 そこで、金沢市では「KANAZAWA FREE Wi-Fi」という公衆無線LANの公式サービスを平成27年1月から開始しています。金沢駅東口広場(地上、地下)、金沢21世紀美術館(屋外)等10か所で開始し、平成27年10月にエリアを拡充してひがし茶屋街、長町周辺を整備、平成28年度には安江金箔工芸館、中村記念美術館等14か所を新たに拡充しています。KANAZAWA FREE Wi-Fiの特徴は、誰でも使えるということ、無料であること、最初に名前とEメールアドレスを登録するだけということ、そして1日に何度でも使える(1回の利用時間は20分まで)ということです。ほかにも「KANAZAWA FREE Wi-Fi Lite」という主に民間店舗で使える公衆無線LANのサービスを行っています。金沢市の公衆無線LANをインターネットで紹介しています。「KANAZAWA AIR」というインターネットサイトで公衆無線LANが使える場所、金沢市の動画紹介、スマートフォン向けの役に立つソフトウェア等を掲載していますのでご覧ください。
 金沢市の情報政策課ICT推進室ではそのほかにもオープンデータ化の推進、オープンデータアプリコンテスト、アプリ開発塾にも取り組んでいます。