我社の社是・社訓 などなど

金沢機工(株)取締役会長
井上 三郎 氏(金沢西RC会員)

 我社は昭和21年創業で、昭和44年に法人格を取得しました。法人格取得までは個人経営の商店のような会社で、ボルト・ナット・配管継ぎ手など雑多なものを商売としておりましたが、法人化に伴い、油圧機器や空圧機器・制御機器などに力を入れていくこととしました。また、法人化するにあたり、人材を広く募り育てていくために「社是」と「社訓」を作りました。
「社是」は、鉄工所の裏方として頑張っていこう・人材育成が社会の発展となる、社員の幸せを願っていこうという思いを表しています。武田信玄の「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵」、弘法大師の「人多き人の中にも人ぞなき、人になれ人、人になせ人。」、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」などからもわかるとおり、人が大切だという思いからこのような社是を考えました。
「社訓」のキーワードは、1番は和と一致協力・明るい職場作り、2番は誠意と信頼、3番はアイデアの創造と業務の改善、4番は能動的に行動しよう、5番は計画・反省改善・効率となっています。50年前から一字一句変えていない社訓ですが、今日でも通用すると自負しております。
 この他に毎年、社長がスローガンを考え、社訓とスローガンを週1回の朝礼で唱和しています。
 私の座右の銘は、黒田官兵衛が晩年につくられた「水五訓」です。人生訓として、30年以上大切にしてきました。
 最近は、「ロートリアンの生き方」です。「年をとったらでしゃばらず、憎まれ口に泣き言に人の陰口愚痴言わず、他人様のことは褒めなさい。何事につけ若い人に勝ったらあかん、敗けなはれ、いずれお世話になる身なら若い方に花もたせ一歩下がって譲るのが円満にいくコツです。いつでも感謝忘れずにどんな時でもえーおかげさんで」と今はこんな心情です。「お金の欲を捨てなさい、なんぼゼニカネあってでも、死んだら持っていけません。あの人はいい人やった。そない人から言われるよう生きてるうちにばら撒いて山ほど徳を積みなはれ」どうですか。ロータリアンにぴったりじゃありませんか。「基本は4つのテストを実践し、生涯現役で励むこと」です。さらに、「昔のことは皆忘れ、自慢話はせんように、わしらの時代はもう過ぎた、何ぼ頑張り力んでも、体がついていきまへん。あんたは偉い。わしゃアカン。そんな気持ちでいるのがよい。」「我が子に孫に世間様、どなたからでも慕われるええロートリアンになるように。そのためにはボケたらあかん。そのために頭の洗濯いきがいに、何か一つの趣味もって、せいぜい長生きするように」と、これが今の私の人生訓です。