（株）北越ティーテック代表取締役・（株）堀野建設代表取締役
石川県トライアスロン協会会長 堀野 正明氏
1996年に金沢西RCに入会し、2003年まで在籍しましたが、そのころトライアスロンを始めました。水泳、自転車、走りの3種目をする競技で、ショートは1.5㎞泳ぎ、40㎞が自転車、走るのは10㎞。ミドルは同じく2.5㎞、100㎞、23.3㎞で、この距離でオリンピックをやっています。ロングは3.8㎞泳ぎ、180㎞の自転車、42.2㎞のフルマラソンを走り、アイアンマンレースといわれています。
いま使っている自転車は70万円ぐらいします。人に負けたくないから、ゴルフと同じで道具を変えてみようかと少しずつ高いものを買い始めるのですが、20～30万円の自転車とそんなにタイムは変わらないと思います。ただ格好いいなあと思うものを使ったほうがモチベーションが上がる気がします。
アイアンマンレースは世界22カ所で開催されています。08年と09年に日本の五島列島でアイアンマンジャパンがあり、55歳から59歳のカテゴリーで私は2回、2位になりました。3人までハワイの世界選手権に参加でき、2年連続で行ってきました。ドイツ人は自転車、水泳がとてつもなく強い。60人くらいの中で真ん中が精一杯です。日本人はランニングが強い。ランニングだけでは私は世界で14位です。
オランダの歴史家ホイジンガは著書「ホモ・ルーデンス」で人間の行動と遊びについて分析しました。学生時代にその本を読んで、西洋人の遊びと日本人の遊びの違いを思いました。ボストンマラソンが始まったのは115年前の明治時代です。そんなときに日本人が40何㎞も走って、からだが疲れることをするかどうかということです。趣味として遊ぶのは近年になってから。日本に定着したのは戦後だと思います。
トライアスロンをやると10歳若返るといわれます。ところが、ある大学の先生は「長生きするとは限らない」（笑）と。10歳若く見えるだけの話で、長生きできるかは別の問題です。
ここに練習日誌があります。水泳は月に2万m、自転車は700㎞、ランニングは180～200㎞くらいが自分のペースです。いかにブランクが空かないようにするか、3種目が偏らないようにするかです。
仕事にも通じる気がしますが、仕事でここまで克明につけると息抜きも出来なくなる。趣味だから出来るのかなと思います。どこかでランニングしたり、自転車に乗っていたりするのを見かけましたら、「頑張れよ」とご声援をお願いいたします。