人生よもやま話

人生よもやま話

(株)ニシムラジグ 会長 西村 明 氏

 中国の名言にありますが、「我以外はみな心の師」です。私の人生は、酒は飲まない、たばこは吸わない、ゴルフ、麻雀はしない、女遊びはしない。女はおかあちゃん一本。バックはしない、正常位です(笑い)。これ一番。でも自分の思う通りの人生です。
 東洋では「文は武に勝る」といいます。坂本竜馬の手紙には情熱がこもっています。私はこれを真似して手紙とはがきを1年間に1,500枚書きます。
 2年前、知事さんが選挙で当選したときにお祝いのはがきを出しました。そしたら1週間ほどたって知事の奥さんからお礼の電話がかかり、10分間お話しました。皆さん、出来ますか。原価計算すると、はがき代の50円です。ご縁のある5万人は全部、はがきと手紙がもとなのです。
 うちの会社の自慢は首切りを1人もしたことがないことです。経営者は首を切らないでもよい絶対必要な人を養成したらいい。簡単なことです。
 リーマンショックのときに運転資金を1億円ほど借りました。この1億円、私は1銭も払わない。ここにいる社員が払うのです。こんな宝、どこにありますか。みんな宝。ですから首を切らない。私は社員のために命をかけて頑張る。
 あと50年頑張るので、私はいま77歳、50年プラスして127年。死に方も決めてある。
 東條英機は絞首刑になりましたけれど、絞首刑は首が絞まって7分後でなければ死ねない。腹上死でしたら極楽から極楽です。だいたい3秒でいきます。大和言葉で「生」は賛嘆、「死」も賛嘆。死が悲しかったら生まれないほうがいい。死も「いってきます」と賛嘆されて死ななければならない。
 昭和20年8月15日、昭和天皇が玉音放送をされました。この草案は大哲学者・安岡正篤が書きました。この人がこんなことを言っています。「私どもの幸福は先祖の遺恵。我が子孫の禍福は只今の己の行為」。子孫の禍福は自分の行為に左右される。だから倫理観の正しい生活をしなければならない。全部自分が中心になります。