交換留学のすすめ

交換留学のすすめ

日光リネンサプライ(株)代表取締役 松本 仁 氏(金沢西RC会員)

 私は1987年から1年間、当クラブの交換留学生として、982地区のメルボルンの東155キロにあるロータリアンが9人しかいない人口2,000人位のすごい田舎の、村に近いような町に行きました。当時、私は留学など全く思っていなかったのですが、親が行けというので、これも何かの経験ということで、行かせてもらいました。
オーストラリアの英語はものすごい訛りがあり、最初は全く判りませんでした。現地の子どもたちも日本という名前は知っていますが、中国の一部だろうとか、溢れている日本の電気製品、例えばソニーなどをオーストラリアの製品だと思っているくらいでした。日本人や日本語に接したことがない人々ですから、最初は孤独感を覚えましたが、興味津々で接してくれました。
ホストファミリーの家では雨水を溜めて使うとか、ライフルを持ってウサギ狩りをするとかしました。また、他の国の留学生と一緒にエアーズロックまで2週間くらいテントを張っての旅行をするなど、得がたい経験をしました。
留学して感ずることは、あまり社交的でなった私でも度胸がつきましたし、違う文化を経験して幅が広がったように思います。また、外から日本を見るということで、いやでも客観的に日本を見る眼を養うことができましたし、あらためて親への感謝の気持ちも湧きました。
留学の勧めとして言いたいことは、今の情報化時代においては居ながらにしていろんな情報が取れますが、やはり実際に体感するということが人生にとって大変プラスになることは間違いないです。皆さんの子や孫もどんどん出していただきたいと思います。