◆清水会長の総括説明
CLP(クラブ・リーダーシップ・プラン)はクラブ活性化の手段。2004年にパイロットクラブで成果が出たので導入が進み、金沢8RCでも4クラブが導入済みである。
基本的な考え方は(1)継続した計画の立案――単年度から複年度に、(2)運営の機能化・簡素化、(3)情報の共有化とリーダーの育成。複年度については3~5年の計画作成をし、各年度でしなければならないことを単年度計画に落とし込んでいく。
組織の効率運営のため、委員会についてはRIは5つ(クラブ管理運営、クラブ広報、会員増強退会防止、奉仕プロジェクト、ロータリー財団)に分けることを提案している。従来の委員会組織は1クラブの会員150人を想定したもので、現状の50~60人では兼務してやっていくことになる。導入でそれも解消できる。
あくまでも導入は各クラブが決めることで、部分導入でもよい。導入後も毎年見直しをやっていくなど、柔軟に対応していく。まずは検討したい。今日のディスカッションでいろんな意見をいただきたい。
=4つのテーブルに分かれて討論=
◆各テーブルからの報告
門山君=基本的に、導入は妥当だとの結論だった。一番大きなテーマである会員増強に力を入れる委員会組織になっており、特に金沢南RC の組織(別表参考)は増強がトップにきており、分かりやすい形になっている。広報的な活動ができる組織づくりも良い。3年間の継続計画なので引き継ぎにメリットがあり、役職の兼務も多少改善されると思う。
中川君=テーブルでは導入の方向で、との考えだった。理由としてはまず、現状維持ではクラブが運営できなくなる可能性がある。複年度の計画については、特に会員増強は1年では成果を出せないので導入すべき。長期ビジョン特別委員会は、委員長を会長が、副委員長を総括委員長がするのが良い。委員長は3年継続でも良いのではないか。
このほか、食事代を寄付などに回し、ロータリーの活動をもっと世の中にアピールすべきだとの声もあった。
丸井君=導入の意味が今ひとつ分からないとの意見だった。基本的な考え方のうち、複年度で事業計画することは必要だろう。どの事業を複年度でするかクラブ協議会で議論し、理事会で決定したらどうか。
委員会の見直しでは、とりわけ追加、削除しなければならないものは見あたらない。委員会の変更はクラブ細則の改正も必要だ。委員長の複年度就任は、委員会の性格により困難なものもある。
情報の共有化は、理事会や委員会報告をきちんとすれば足りる。リーダーの育成については、会長・幹事は特別研修もあり、おこがましいのではないか。
高木君=基本的には、当クラブにふさわしい素案を執行部でつくり、理事会で検討した上で会員に提案し、導入するのが良いとのことだった。
組織の簡素化は必要だというのが皆さんの意見で、会員が少ないため委員会を組織するのが難しく、若い人は兼務しなければならないのが現状だ。複年度事業は、それに合うものを見極めなければならない。理事会で協議して提案してほしい。
なお、当クラブの細則では職業分類委員会とロータリー情報委員会について、委員は3年間務め、最終年度に委員長をすることになっている。両委員長はそれだけの見識が必要だという趣旨だそうだ。