テナーサックスの生演奏と珈琲のお話し

テナーサックスの生演奏と珈琲のお話し

株式会社デライト 代表取締役 上野 雅司氏

 ※今回は、冒頭に約10分のテナーサックス演奏を披露頂きました。

 本業は珈琲の仕事をして35年になります。趣味として昔から音楽をしたり、テニスをしたりしていまして、幾つかの団体の役員などをしています。
 珈琲の特徴は、好みがあると思いますが、酸味、苦み、甘味、香りなどがあります。大きく産地で分類できます。珈琲発祥の地と言われるアフリカ大陸では、モカ、キリマンジャロ、ケニアなどがあり酸味が強い特 徴があります。インドネシアなどのエリアでは苦みが多く、ハワイから中米・中南米ではブルーマウンテンなどバランスがとれた珈琲が多いことが特徴です。

テナーサックスの生演奏と珈琲のお話し 珈琲には規格があります。スクリーンと言って、粒の大きさでグレードが決まっています。小さい豆は工業用として出ていきます。麻袋の大きさにも種類があります。栽培場所については、標高1,000メートル前後のところが良い豆がとれるとされています。
 珈琲豆は、焙煎前には白色です。グリーンとも言われます。珈琲の実はチェリーと呼ばれていて、赤く甘い実がなります。その中の種が珈琲豆になります。固い殻を脱穀して中身を取り出したものが、私たちの手元に届けられる工程になっています。
 珈琲を飲むと眠気が覚めることが知られています。効用として、利尿作用を促進する、疲れをとるなどがあります。人間の身体が疲れている時には酸性に傾いています。珈琲はアルカリ性の食品ですので、飲むと身体がしゃきんとするのです。
 美味しい珈琲のドリップの仕方をお話しましょう。一人分をうまく淹れられるコツがあります。(1)温度、(2)蒸らし、(3)お湯の注ぎ方の3つしかありません。
 お湯を沸騰させると、98度くらいになります。そこでひと呼吸おいてから、豆に注いでふくらましていきます。これが蒸らしです。ここでは一気に注ぎ切るのではなく、落ち着いてきたらまた注いでいきます。
 お湯の入れ方ですが、ポットのようにどんどん入れるのではなく、「心を入れる、ハートを入れる」と言いますが、ハート型のように細いお湯の線を作って、ゆっくり全体に行き渡るように注いでいきます。
 もったいないからと言って、最後の一滴まで落としきらないように少し残してはずします。これがポイントです。是非、お帰りになって、違いを感じて頂ければ幸いです。