キャンピングカーの魅力と活用法

キャンピングカーの魅力と活用法

オーシャンドリーム(株) 代表取締役 徳沢 真二氏(金沢西RC会員)

 キャンピングカーには、フルコンバージョン(シャシー以外から全部キャンピングカーを作ったタイプ)のほか、キャブコンバージョン(トラックのキャブベースに箱が乗っているタイプ)やバンコンバージョン(ハイエース等をベースに作られているタイプ)があります。日本によくあるのはキャブコンとバンコンで、最近増えているのは軽四ベースの軽キャンパー、トレーラータイプです。
 キャンピングカーは8ナンバーで特殊車両になります。8ナンバーの構造要件として、ベッドは1人用で縦180cm以上、横50cm以上の連続したフラットな物であることが必要となり、乗車定員の3分の1以上なければなりません。また、キャンピングカーには調理設備(シンクと調理スペース)と室内の高さが160cm以上必要となります。余り知られていないことですが、キャンピングカーには大型という種別はありません。乗車定員が10名以下ならば、普通免許で誰でも運転できます。高速料金も普通料金です。
 普通車との大きな違いはキャンピングカーは断熱処理がしっかりなされていることです。また、キャンピングカーにはサブバッテリーという別電源があり、エンジンをかけることなく設備を使うことができます。エ ンジンをかけないと使えないのはエアコンだけです。人気のある装備品として、FFクリーンヒーター、インバーター(12ボルトを100ボルトに変換する機器)、地デジテレビ、ソーラーパネル、3way冷蔵庫、トイレ付 きシャワールーム、ルームエアコンなどがあります。
 8ナンバーは2年車検です。排気量3000ccの普通車と比較すると、自動車税は普通車より2割安になります。重量税もキャンピングカーのほうが安くなります。
 キャンピングカーは、ペットとのお出かけ、旅行(温泉巡り)、スキー(スポーツ遠征)、キャンプ、登山、釣り、震災時の避難所などとして利用されます。
 キャンピングカーには高級というイメージがあるかもしれませんが、維持費は安く、夫婦・家族と一緒に時間を過ごすことができる魅力があります。家とは違う限られた空間でのスキンシップ、コミュニケーショ ンの場となります。また、家から出て、目・耳・肌で自然と触れ合うことができます。時間の余裕ができたときに予約に関係なく出発できることもキャンピングカーの魅力だと思います。
 「いかなる成功も家庭の失敗を償うことはできない。」私の好きな言葉です。最も大切にすべきは夫婦や家族の時間だと思います。そのためのツールの一つとしてキャンピングカーを利用していただければと思います。