ウクライナに見る 国を守るということ

ウクライナに見る 国を守るということ

(有)イーエルエル 代表取締役
丸井 洋 氏(金沢西RC会員)

 今回のテーマは、以前ウクライナからの留学生、アンドリー・ナザレンコ君から聞いた話に感ずるところがあり、その裏づけを調べ、見解も含め話します。
 まず、ウクライナの概要です。首都は、キエフで、面積は日本の約1.6倍の広さで、人口は日本の約3分の1です。民族はウクライナ人が77.8%、ロシア人が17.3%です。産業は、鉱工業が20.1%、農林水産業が11.9%、サービス業が65.7%です。
 次にウクライナの歴史です。8世紀半ばに、ヴァイキングのリューリクがロシアに上陸、征服してノヴゴロド国を設立。1340年ポーランドが占領。1362年リトアニアが占領。1648年ポーランド、リトニア共和国に反乱(アレクセイへの臣従化)。1654年~1667年ロシア・ポーランド戦争(ウクライナ争奪戦争)。1783年ロシアがクリミア半島を併合。1919年ウクライナ社会主義ソビエト共和国設立。1941年~45年独ソ戦。1954年ペレヤスラフ協定締結300年記念として、クリミア半島をロシアからウクライナに移管。現在はポロシエンコ第5代大統領。

見解をまとめます。
1.ウクライナは、ヨーロッパの真ん中にあり、戦略的、軍事的に重要な地域です。
2.ウクライナは、ヨーロッパ最大の農業大国の一つです。ロシアなどはウクライナを支配しない限り、食料自給はできないと考えられます。中国のカザフスタン進出や北海道の土地購入は進出目的も懸念されます。
3.ロシアは奴属化政策として、「ヴァル-エフ司令」や「ホロドモール政策」を実施しました。さらに、中国によるチベットやウイグル支配。
4.1991年独立の際、残留の外国人に例外なく国籍を付与。