アラスカクルージング見聞記

アラスカクルージング見聞記

株式会社五井建築設計研究所 相談役 新村利夫氏(金沢西RC 会員)

 今年6月8日から16日までの9日間、アラスカクルージングツアーに参加しました。小松空港からカナダのバンクーバーへ直行便で行きました。バンクーバーの空港からバスに乗り換えて港に行き、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗りました。この船に乗って7日間クルージングをして、アンカレッジから小松へまた直行便で帰ってきました。行きは9時間、帰りは8時間でした。行きも帰りも日本航空のチャーター便で、飛行機の便では全く疲れませんでした。
 「ダイヤモンド・プリンセス号」は11万6,000トン、長さ300メートル、高さ60メートルという大型のクルーズ船です。私が泊まった内側の部屋は廊下しか見えず、壁にもフロアーにも表示がないので、部屋を出て右へ行くのか左へ行くのか、最後まで迷いました。部屋自体はとても立派でした。船が外に繋がっているのは5階で、6階・7階はパブリック関係、そのうえに客室が並んでいます。上のほうはプール、劇場、ダンスホールなどの遊び場があり、最上階に展望台があります。映画は24時間やっています。乗客は約2,700人で、アメリカ人が一番多く、4番目が日本人の120人でした。石川県の人が60人で、富山、福井の人が60人でした。クルーは、船長も含めて1,062人乗っていました。
 アラスカの山には今も雪がたくさん残っています。ところが雪の上を歩くつもりで行ったら、アラスカは夏だったので、全然雪はありませんでした。グレーシャー・ベイは氷河が大崩落するという有名な場所です。ケチカンでは、夏の期間だけ木こりショーをやっています。近くにホエール公園があり、そこにあるトーテムポールに触るとお金が貯まると言われています。アラスカはロシアから購入したアメリカの国有地なので、日本と違って好きなことをやれるそうです。
 ジュノー氷河は、長さ16キロ、幅600メートルの氷河です。その横に大きな滝があります。ちょうど夏なので氷が溶けて滝になっていました。鉄道は氷で埋まっていると思っていたら、夏の時期はタンポポが咲いていました。シャチは運が良ければ見えますと言われましたが、見えませんでした。昔軍港があったウィッティアでは写真をたくさん撮ってきました。
 お配りした資料の最後に、金沢においてクルーズ船を受け入れる際に考慮すべき点を挙げておきました。ご参考にしていただければと思います。