もっと美味しくビールが飲みたい

もっと美味しくビールが飲みたい

サッポロビール(株)東海北陸本部 北陸支社長 坂下宗昭 氏(金沢RC会員)

今日は、端田晶恵比寿麦酒記念館第6代館長の書いた「もっと美味しくビールが飲みたい」の本の中から、いくつかピックアップしてお話したいが、その前にちょっと手や腕を組んでいただきたい。手を組んで右手親指が上になる人は左脳(論理脳)でインプットするタイプで反対の場合は右脳型(直感脳)、腕を組んで右腕が上になる人は左脳でアウトプットするタイプで反対の場合は右脳型となります。4つの組み合わせが出来ますが、左左は石原都知事や舛添氏、左右は所ジョージやさんま、右左は羽生名人や古館氏、右右は高田純次や新庄剛志さんが該当するそうです。まあ、話の種にしてください。
まず、3度注ぎのテクニックですが、中性洗剤で洗って乾燥させたグラスを用意し、2/3位注いで30秒ほど待つと、粗い泡がだいぶ消えてきます。またビールを注いでその泡を持ち上げ、最後にグラスに沿って静かに注ぐと、細かい泡だけになり美味いビールが出来上がります。飲み方は、背筋を伸ばし、グラスの下をもって泡を上唇で押しのけるように飲むのです。
ビール川柳として「ワリ勘で想定外に飲む彼女」「こどもの日夫も抜きの昼の生」「父の日に父なしで来たビアホール」など女性の句を紹介しておきます。ところで、昭和15年頃、物価統制令があったときに、ビアホールの泡が多すぎるとして裁判になったことがあり、4年争われたが、坂口謹一郎東大教授が「30%まで位の泡は口蓋として1番美味い」と証言し、無罪になりました。
飲んだ後のラーメンはなぜ美味いかというと、アルコールが肝臓で分解されるときに、大量の糖分が消費されて血糖値が下がり、空腹感を感ずるからだそうです。最近「アルハラ」つまりアルコールハラスメント、例えば、「一気飲みせよ」「男なら飲めて当然」「お酌は女性の役目」「先輩の酌は断るな」などは問題視されています。
「アルコールはいつ消えるか」ということですが、体重60Kgの人は1時間で7~9gのアルコールを分解するといわれています。大瓶1本で24g含まれているので3時間、3号缶だと15gなので2時間くらいかかるといわれています。寝たら早く醒めるかというと、それはダメで時間経過が大事です。
最後に、ピルスナータイプで造られる日本のビールはいずれも美味いのですが、サッポロビールは食品安全の観点からトレーサビリティに力を入れています。協働契約栽培、物流品質、料飲店への啓蒙等にこだわって取り組んでいますので、宜しくお願いします。