これまでの日本での生活で得たもの

これまでの日本での生活で得たもの

米山奨学生 イ ヘリさん

 2008年2月に日本へ来て2年半という長い時間が経ちました。
日本に来たときは全然日本語がしゃべれず、ひらがなやカタカナの区別もつきませんでしたが、周りの人に親切に教えてもらいました。今度、自分が成長したときにお世話になった人々にそのお返しをしたいし、ご支援に心から感謝しています。
研究室での研究活動で頑張った結果、日本や海外の学会に参加する機会を得ました。海外で発表させていただくことにより視野を広げる機会になったと思います。
ことしになって、日本の研究で後輩がつき、面倒を見るようになりました。1人はルワンダから来た学生で日本語も英語もできます。もう1人の子はエジプトから来ました。日本語は全然しゃべれず、英語しかできません。しかし、私にとっては英語を勉強しなおす機会になっています。
夏休みに2回、研究室の子と韓国の釜山やソウルへ行きました。そのときに感じたのは自分の国に無知だったということです。自分の国に愛情を持ち、歴史を勉強することがすごく大事だと思いました。
日本が好きで、日本で働きたいと就職活動をした結果、4月末にパナソニック電工に就職が内定しました。大気中に浮遊している小さな粒子を研究しているので、その知識を生かして空気清浄機やエアコンなどの製品の開発に取り組んでいきたいです。日本の社会に貢献するとともに、いつか母国に帰って恩返しできたらと思います。
9月に卒業した後も日本にいますので、金沢西ロータリークラブの皆様とのご縁を大切に続けていきたいと思います。いつでも呼んでいただければ顔出ししますので、よろしくお願いします。